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プルリクエストテンプレートで変わる!チーム開発の質と安心感

はじめに

こんにちは!この記事では、「Pull Request(プルリクエスト)」のテンプレートについて紹介しながら、そのメリットや「なぜPRテンプレートが大切なのか?」について、インターンでの気づきを交えてお話ししていきたいと思います。PR の書き方に迷う方や、テンプレート導入でレビュー効率を高めたいと考えている開発経験者に向けた内容になっています。


プルリクエストってなに?

プルリクエスト(Pull Request、略してPR)は、開発チームでソースコードを共有・レビューする際の大切なステップです。GitHubなどのバージョン管理ツールで使われる機能で、自分の作業ブランチ1で行った変更を、メインのブランチ(例:develop)に取り込んでもらうよう「申請」するものです。

PRを作成すると、他のメンバーがコードを確認し、問題がないかレビューしてくれます。コードの間違いや改善点を指摘してもらえるだけでなく、チーム全体の品質を守る役割も果たしています。

「コードを書いて終わり」ではなく「書いたものをどう伝えるか」「どう説明するか」までが一連の流れになります。PRはまさにその“伝える部分”を担っていて、自分の作業内容や意図を正確に共有するための大事なツールだとチーム開発の中で実感しました。


  1. ^ブランチ(branch):Git などのバージョン管理システムで、 元のコードをコピーして “作業用の分岐” を作る仕組み。 メインのコードに影響を与えずに修正や新機能を試せるため、 完成後に安全にマージ(統合)できるのが特徴。

テンプレートの紹介

PRを書くとき、dottのチーム開発では専用のテンプレートを使っています。PRを作成する画面に自動でフォーマットが表示されるので、それに沿って記入するだけでOKです。

最初は「全部埋めなきゃいけないのかな?」と少し面倒に思いましたが、実際には自分の作業内容を整理するのにも役立ち、今では欠かせない存在になっています。
以下は、実際に使っているテンプレートの一部です。

✅ チェックリスト:まず確認すべき項目

- [ ] 最新のdevelopブランチをPullした
- [ ] Issueに紐付けた
- [ ] 自分をAssignした
- [ ] レビュワーを指定した

これらはPRを出す前の「お作法」的な項目です。
たとえば、最新のdevelopブランチを取り込んでおかないと、あとからコンフリクト(衝突)が起きてしまうこともあります。

テンプレートに書かれていることで、ついうっかり忘れてしまいがちな基本も毎回確認できるのが助かります。

🔗 関連Issueの記載欄

## 📝 そのほかの関連するIssue
- #0
- #0

Github Projectsで作成されているIssue番号は、ここに明記します。
複数の課題にまたがって作業したときや、細かいバグ修正などをまとめて報告するときに便利でした。

⛏ 変更内容を端的に書く欄

## ⛏ 変更内容
- ボタンの背景色を青に変更
- 入力フォームのバリデーション追加

ここは、自分が行った変更を箇条書きで記載する欄です。
文章で長々と書くより、一目で概要が分かるようにするのがポイントです。

📸 スクリーンショットの添付欄

## 📸 スクリーンショット

デザインやレイアウトに関わる変更のときは、ここに画像を貼るようにしています。
UI変更が視覚的に伝わるので、レビューする側もすぐに気づけて便利です。

🧪 レビューポイントやテスト項目

## レビューするポイント
- 入力フォームでエラーが表示されるか
- モバイル画面でレイアウトが崩れていないか

レビュワーに「ここを重点的に見てください」と伝える場所です。
Issueに書かれたテストケースをコピペしてもOK。
自分でも一度確認することで、レビュー前にバグを見つけられることもありました。

テンプレート全体としては、「何を変えたか」「どこを見てほしいか」「チームにどう伝えるか」を自然に意識できる構成になっています。


テンプレートを使って良かったこと

インターンに参加してから何度もプルリクエストを出しましたが、テンプレートがあったことで本当に助けられたと感じています。ここでは、実際に使ってみて感じた「良かったポイント」を紹介します。

✅ 抜け漏れがなくなった

最初の頃は、ブランチを最新の状態にしないままPRを作ってしまったり、Issueのリンクを付け忘れてしまったりすることがありました。

でもテンプレートのチェックリストに沿って確認するようになってからは、そういったミスがほとんどなくなりました。特に、「developブランチをPull(最新の変更を取得する操作)したか?」という確認項目は、毎回見返すことで自然と習慣になりました。

✅ レビューがスムーズになった

テンプレートに変更点やテスト内容を書いておくと、レビュアーが迷わずチェックできるので、レビューのやりとりもスムーズになりました。

たとえば「スタイル調整」だけのPRであっても、スクリーンショットを載せておくことで、レビュワーが見た目を確認しやすくなり、「これでOKです!」とすぐに反応をもらえることもありました。

✅ 自分の作業を客観的に見直せる

テンプレートに入力していると、「自分は何を変更したのか?」「どんな影響がありそうか?」といったことを自然と振り返る機会になります。

作業が終わった直後は頭の中に情報が詰まっていても、それを文章にして整理することで、思わぬミスに気づくこともありました。PRを書くこと自体が「振り返り」の時間になっているような感覚です。

✅ 書き方に迷わなくなる

PRを書くたびに白紙から「何を書こう?」と悩むのは、実は地味にストレスになります。
テンプレートがあると、「これに沿って書けば大丈夫」という安心感があり、PR作成の心理的ハードルがぐっと下がりました。


まとめ

最初は「ただの形式的なもの」と思っていたPRテンプレートですが、使っていくうちに、それがチーム開発を支える大切なコミュニケーションの土台であることに気づきました。

テンプレートがあることで、どんな情報を伝えるべきかが明確になり、自分の作業をチームにわかりやすく共有できるようになりました。そしてそれは、単に作業効率を上げるだけでなく、「他の人の時間を大切にする姿勢」や「責任を持って開発に取り組む意識」にもつながっていたと思います。

これからチーム開発に関わる人、初めてPRを作成する人の参考になれば嬉しいです!