
はじめに
普段は GitHub Copilot を使って開発をしていますが、今回新しく Claude Code を試してみました。実際に使ってみると、両者は「AIアシスタント」という点では同じでも、体験がかなり違うと感じました。
この記事では、Claude Codeを使ってみた感想を交えつつ、GitHub Copilotとの違いを分かりやすく紹介します。
「初心者でも使えるの?」「自分にはどちらが合うの?」と迷っている方の参考になれば幸いです。
使い方・体験の違い
GitHub Copilot
普段から使っているGitHub Copilotは、VS Codeに統合されているのでとにかく手軽です。コードを書いていると、スマホの予測変換のように候補がリアルタイムで表示されます。
またチャットパネルから質問すればエラーの意味や改善方法も教えてくれるので、「すぐ動かしたい」ときに助かっています。まさに「隣で静かに手助けしてくれる相棒」といった感覚です。
Claude Code
Claude Codeを試してみて感じたのは「説明がとても丁寧」という点です。CLIや拡張を通じてやり取りでき、「プロジェクト全体を整理して」「リファクタリングして」といった大きな依頼も可能でした。
返答には理由や背景説明も含まれるので、ただコードが動くだけでなく「なぜそうするのか」まで理解でき、まるで先輩エンジニアに相談しているような体験でした。
ユースケース別の比較
ペアプログラミング支援
- GitHub Copilot:タイピングに合わせて補完が出るのでテンポよく進められる。エラーや疑問を投げると端的に答えてくれる。
- Claude Code:設計やアプローチを相談しながら進められる。曖昧な要件でも会話を通じて具体化してくれる。
リファクタリング
- GitHub Copilot:
/fix
コマンドや選択範囲への依頼で、小規模な修正・改善に強い。初心者でも適用が簡単。 - Claude Code:プロジェクト全体を読み込み、大規模リファクタリングの設計や提案も可能。包括的な改善が得意。
コードレビュー
- GitHub Copilot:GitHubと統合されており、プルリクエストの要約や不足テストの提案を自動でしてくれる。小さなレビュー補助に便利。
- Claude Code:詳細で丁寧なレビューコメントを返してくれる。設計レベルの改善提案まで踏み込んでくれる。
実際に役立ったシーン
学校の課題
新しいプログラミング言語を作る課題で、最初はどう書けばいいのか分からず手が止まってしまいました。そんなときGitHub Copilotが次の一行を提案してくれて、「あ、こうやって進めばいいんだ!」とスムーズにコードを書き進められました。エラーが出たときも「変数名が違いますよ」と指摘してくれて、焦らず解決できたのは大きな安心でした。
一方で「どういう仕組みで型を判定するか」という全体の設計になると迷ってしまったのですが、Claude Codeに相談すると質問を交えながら整理してくれて、実装方針を自信を持って決められました。
インターンサイトの開発
主にGitHub Copilotを活用しました。プロジェクトに参加したばかりでコードの全体像をまだ理解できていなかったので、最初は正直「大丈夫かな…」と不安でした。そんなとき、/fix
を使うと小さな修正が一瞬で直って、「えっ、こんなに簡単に直せるの?」と驚きました。おかげで、全体を把握しきれていなくても安心して作業を進められ、「これなら自分でもやっていける」と自信につながりました。
比較まとめ
以下の表に、それぞれの特徴を整理しました。
項目 | GitHub Copilot | Claude Code |
---|---|---|
補完速度 | リアルタイム | 数秒〜十数秒かかる |
学びやすさ | すぐ答えが返ってくる | 理由や背景も丁寧に学べる |
リファクタ | 小規模・部分的に強い | 大規模・包括的に強い |
コードレビュー | プルリクエスト要約や小さな指摘 | 詳細で設計改善も含む |
コスト | 月10ドル〜(学生は無料枠あり) | 月20ドル〜 |
向いている人 | 今すぐ書きたい人 | 学びながら深く理解したい人 |
どっちを選ぶ?
結論としては、どちらが優れているかではなく「目的に応じて選ぶ」のがポイントです。
- 理解を深めながら進めたい人
設計やリファクタリングの背景まで学びたい場合は、Claude Codeが向いています。実際に使ってみても「学びながら改善できる」という点が大きな魅力だと感じました。 - まずは実践的にコードを書きたい人
コーディングの経験を積みたい、すぐにエラーを解消して動かしたい場合は、GitHub Copilotが便利です。普段から利用していて、補完やエラー説明のスピード感に助けられています。
最終的には、両方を試して自分に合う方を見つけるのが一番です。無料枠もあるので、まずは気軽に体験してみましょう。