こんにちは!今回の記事ではMarkdownについて紹介します。
「文章がうまくまとまらない」「AIに頼んでも思った通りの結果にならない」——そんな悩みは、実は“書き方の構造”を意識していないことが原因かもしれません。この記事では、Markdownを使って読みやすく書き、AIに正確に意図を伝えるためのシンプルなコツをお伝えします。
Markdownとは?記号で文章の構造を表現するシンプルな書き方
Markdown(マークダウン)は、文章の「構造」を記号で表現できる、とてもシンプルな書き方です。たとえば # を使えば見出しに、 - を使えば箇条書きになります。複雑なタグを書く必要があるHTMLと比べて、Markdownは記述量が圧倒的に少なく、誰でも直感的に扱えるのが特徴です。
また、より詳しい記法が知りたい方はこちらから確認できます。
WYSIWYG(ウィジウィグ)とMarkdownの違い — 実はあなたも毎日使ってる?
WYSIWYGとは?見たまま編集できる書き方
WYSIWYG(What You See Is What You Get)は、「見たまま編集できる」スタイルの文章作成方法です。Word、Googleドキュメント、Notion、WordPressなどがこの方式を採用しており、ボタンをクリックするだけで太字や見出し、色付けなどが簡単にできます。普段、何気なく文章を整えている操作のほとんどは、このWYSIWYGによるものです。

普段あなたが使っている操作=“文章の構造化”という事実
実は、WYSIWYGを使っている時点で、すでに “文章の構造化” を経験しています。見出しをつけたり、箇条書きを使ったりするのは、まさに文章を読みやすく整理するための重要な構造です。Markdownは、この構造化を「記号で表現する」だけなので、難しく感じる必要はありません。今までやってきたことを、テキストで書くだけのシンプルな仕組みです。
どこで使う?Markdownが活躍するシーン
GitHubのREADMEなどのプロジェクトファイル
GitHubのプロジェクト紹介ページ(README)は、ほぼすべてMarkdownで書かれています。
プロジェクトの概要、使い方、インストール手順などをシンプルな記号で整理できるため、コードを書く人だけでなく、企画者・デザイナー・未経験の学習者にも扱いやすい形式です。
さらに近年では、Claude Code、GitHub Copilot、OpenAI Codex など、AIを使った開発ツールでも Markdown(.md)ファイルが標準的に活用されています。設計書や仕様書、TODOリスト、API定義、AIへの指示文などを md ファイルで管理することで、文書の「構造」が明確になり、AIが内容を正確に理解しやすくなります。
実際、私も現在取り組んでいる個人開発で OpenAI Codex を利用しており、AIエージェントが参照するための md ファイルを自分で整理して作成しました。
- 仕様書(spec.md):アプリの目的・要件
- 設計書(design.md):画面構成や処理の流れ
- タスク整理(todo.md):やること一覧
といったファイルをMarkdownで管理しておくことで、Codexが文脈を正確に読み取り、
コード生成や提案の精度が明らかに向上するというメリットを体験しました。
つまり、Markdownは「読みやすいドキュメントを書くための形式」であるだけでなく、
AIを活用して開発を進めるうえで、今や欠かせない“情報の土台”になりつつあると言えます。
まとめ
Markdownは専門的な技術ではなく、「文章をわかりやすく整理するためのシンプルな書き方」にすぎません。
しかし、この“構造化して書く”というスキルは、GitHubのREADME、Slackのメッセージ、AIプロンプト、Google Docsでの資料作りなど、これからの学習や仕事のあらゆる場面で確実に役立ちます。
ぜひこの機会に、日々のメモやAIへの指示など、身近なところからMarkdownを取り入れてみてください。