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エラーとの戦い:デバッグ力を鍛える日々

プログラミングの学習を始めたばかりの頃、多くの人がぶつかるのが「エラー」という壁です。私も例外ではありませんでした。特にインターンとして実際の開発現場に入ったとき、これまでに経験したことのないようなエラーや問題に直面し、自信をなくしかけたこともあります。しかし、数々の失敗を通じて、エラーは避けるべきものではなく、成長の糧であることに気づくようになりました。

エラーに負けそうになった日々のはじまり

プログラミングを始めたばかりのころ、私は「エラー=失敗」だと感じていました。コードを実行するたびに真っ赤なエラーメッセージが表示されると、自分の力不足を突きつけられたようで、自信を失いかける日もありました。

特に、初めてインターンとしてIT企業の現場に参加したとき、そのギャップに衝撃を受けました。学校で取り組んでいたのはシンプルな課題や個人の練習でしたが、現場では複数人が関わるプロジェクトで、無数のファイル、複雑なデータ構造、APIとの連携などが求められました。ちょっとしたミスがチーム全体に影響を及ぼすため、「エラーを出したらどうしよう」という不安が常につきまといました。

「分からない」を「分かる」に変える、デバッグの毎日

エラーとの戦いで一番つらかったのは、「そもそもどこが間違っているか分からない」状態が続くことでした。ある日、Angularのプロジェクトで画面が表示されず、Cannot read property 'title' of undefined というエラーが出たとき、原因が見つからず長時間悩み続けました。

最終的に、バックエンドから渡されるデータにtitleが存在しないケースがあることに気づき、条件分岐で対応して解決しました。この経験を通して、「なぜその値がundefinedなのか」「どこでそれが代入されるべきだったのか」を丁寧に追う力の大切さを実感しました。

そこからは自分なりにデバッグの型を作り始めました:

  • console.logで変数の状態を丁寧に確認する
  • Gitの履歴を見てバグが生まれた時点を突き止める
  • エラーが難しいときはメンターに相談する勇気を持つ
  • Google検索やStack Overflowで同じ問題を探す習慣をつける

さらに、問題を「小さく分けて考える」ことも意識するようになりました。「この関数は正しく動いているか?」「APIのレスポンスは期待通りか?」と一つずつ丁寧に検証することで、焦らずに冷静に解決へ近づくことができるようになりました。

エラーは私を成長させてくれた「先生」

今振り返れば、エラーはただの障害ではなく、自分を成長させてくれる「先生」でした。コードが動くかどうかだけではなく、「なぜ動かないのか」と向き合うことが、私の基礎力を確実に高めてくれました。

特に印象に残っているのは、初めてGitのマージコンフリクトに直面したときのことです。怖くて手が出せず、何度もメンターに助けを求めましたが、経験を重ねるうちに、自分で落ち着いて対処できるようになりました。分からなかったことが分かるようになるプロセスは、自信と実力を育てる最も大切な体験でした。

今まさにエラーに悩んでいる人がいるなら、伝えたいのはただ一つ。「エラーは敵ではなく、あなたを強くするための先生」です。あきらめずにひとつひとつ乗り越えていけば、必ず「できなかった」が「できた」に変わります。その積み重ねが、あなたの強みになります。

そして実は、私自身も今なおエラーと向き合う毎日を過ごしています。完璧にできるようになったわけではありません。でも、エラーに対して落ち着いて向き合い、少しずつ解決していけるようになった自分に気づいたとき、確かな成長を感じることができました。だからこそ、あなたにも「今の悩みは、未来の力になる」と信じて、前に進んでほしいと思います。